登録販売者とは?

登録販売者とは 合格するには

働いていた飲食店のパートが無くなってしまって。

経営がきびしいのかアルバイトのシフトがほとんど入れなくて。

何か資格でも取らないと就職にむずびつきません。

コロナ禍以降、生活環境などが大きく変化しています。

これまでパートやアルバイトで仕事をしていた職場が無くなったり、無くなりはしなくても仕事に対する危機感から役に立つ資格やスキルを身に着けたいという人が増えています。

そんな中で人気が出ているのが登録販売者の資格です。

主婦向けの雑誌や資格情報誌などの記事を見て「自分でも取得できるかな?」「でも難しいかも…」「そもそもどんな資格?」など疑問が浮かんでくると思います。

私は2016年から地方のドラックストアで登録販売者試験の講師をしています

最近はたくさんの人から登録販売者の資格や試験について質問を受けます。

この記事では多くの方から登録販売者試験についての質問を、現役で登録販売者試験の講師を行っている私が解説します。

この記事を読むと次のようなことが分かります。

この記事を読むと以下のことがわかります
  • 登録販売者とはどんな資格か。
  • 登録販売者試験の概要。
  • 登録販売者試験に合格する勉強方法。

職が不安定になっている中で、本当に役に立つ資格として登録販売者はおすすめです。

登録販売者とはどんな資格か

Image by StartupStockPhotos from Pixabay

登録販売者は2009年に施行された改正薬事法により誕生した資格で、一般用医薬品(かぜ薬や鎮痛剤など)の販売を行うための専門資格です。

登録販売者になるためには、各都道府県ごとに毎年1回実施される「登録販売者試験」のが合格が必要です

2009年の改正以前に薬の販売をおこなえるのは、薬剤師や薬種商と言った限られた人だけでした。

しかし、政府のセルフメディケーション推進などの観点から薬事法が改正され、薬剤師や薬種商がいなくても登録販売者がいればドラックストアやスーパー、ホームセンターなど幅広い業種で薬の販売をおこなえるようになりました。

そのような経緯から、登録販売者は薬剤師に次ぐ薬のスペシャリストとして、地域の健康を担う役割が期待されている資格となります。

セルフメディケーションとは

世界保健機関(WHO)の定義では「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」です。
軽度の不調での医療機関受診するを防ぐことにより、本当に医療を必要としている人に医療資源や予算をまわすことができると期待されています。

登録販売者の仕事内容

登録販売者の仕事はドラックストアやスーパー、ホームセンターなどの医薬品売場で、お客様へ薬を販売する事です。
そう言っていしまうと、ただお薬を渡すような仕事に思えてしまいますが、実際には薬の販売の際に、お客様へ薬の飲み方を専門用語を使わずなるべくわかりやすい言葉で説明したり、お客様からの相談をうけて適切な薬を選択したり。
お客様のお話をしながら体調や現在服用している薬、基礎疾患の有無などを聞き出して、お客様に適切な薬のアドバイスをするなど、かなり高度で他の人にはできない重要な仕事となります。

お話の内容によっては、薬を販売する事よりも医療機関への受診勧奨をする事もあります。

ドラックストアの店員さんなら、レジや商品の陳列などもありますよね?

もちろんドラックストアやスーパー・ホームセンターなど、職場によって店舗運営の業務も登録販売者の重要な仕事です。

たとえば飲料ケース売り場でお客様が重い商品を買物カートに乗せられなくてお手伝いをしながら「今、腰が痛くてね…」といった話から医薬品の接客が始まることもよくあります。

登録販売者は、お客様のさまざまな生活の満足度を上げるお手伝いをする中で、特に健康への満足度を上げるお手伝いを専門知識を使って行うことが事が仕事だととなります。

登録販売者資格の取得は就職・転職に有利です

登録販売者って仕事あるのですか?

登録販売者の資格はいろいろな業種・業態で必要とされている資格です。

以前は「薬は薬屋さんで」というのが当たり前でしたが、最近ではスーパーやホームセンター、コンビニや家電量販店などでも医薬品の取り扱いを始めています

そのため薬を販売できる登録販売者の数がたりない状態が続いています。

登録販売者は給与や時給が高めに設定されていたり、資格手当がつくこともあります。

企業によっては、パート・アルバイトからの正社員登用を積極的に行っている場合のあります。

登録販売者の資格は、働ける場所が多く就職・転職に非常に有利で、給与などの待遇も好条件が多いため現在大変人気な資格となっています。

登録販売者と薬剤師の違い

薬剤師との大きな違いは、処方箋に基づく調剤業務ができないことや、一般医薬品の中でも「第一類医薬品」の販売が出来ないことです。

販売できない薬があっても大丈夫なのですか?

大丈夫です、一般用医薬品の9割以上は登録販売者があつかえる「第二類医薬品」と「第三類医薬品」です。

みなさんがドラックストアで購入している薬のほとんどは、登録販売者が取り扱いができる薬だといえます。

最近ではスーパーやホームセンターはもちろんですが、ドラックストアでも薬剤師を置かず第一類医薬品を取り扱わない店舗も多くあります。

一般用医薬品の販売を行う業務においては、登録販売者で十分だということの現れだと思います。

登録販売者試験の概要

画像: ピクサベイウォカンダピックス

登録販売者になるためには、各都道府県ごとに毎年1回実施される「登録販売者試験」のが合格が必要です
この試験には実務経験や学歴・年齢などの受験資格は特にありません。

どなたでも受験できるので、主婦や社会人の方が転職のために資格取得を考える方がとても多くみうけられます。

試験範囲は体の仕組みから医薬品・法律の知識まで広く浅く

理系でない私でも試験大丈夫でしょうか?

もちろん大丈夫です、登録販売者試験は5つの章に分類された問題が全120問出題されます。
各章は人体の仕組みから医薬品の基礎知識や法律にいたるまで広範囲に問題が出題されますが、薬学系の難しい化学式のようなもは出題されません。

また論述や思考力を試されるような問題も出題されません、どちらかといえば試験勉強は暗記がメインで広く浅くが特徴の試験となります。

 各章 出題内容問題数
 第1章  医薬品に共通する特性と基本的な知識       20問 
第2章 人体の働きと医薬品20問
第3章 主な医薬品とその作用40問
第4章 薬事関係法規・制度20問
第5章 医薬品の適正使用・安全対策20問

暗記はあまり自信のない年齢なのですが…

確かに勉強ではある程度努力をして暗記をする必要がありますが、登録販売者試験は過去問からの頻出・類似問題がほとんどとなります。

試験の回答方法も基本的に3~5択をマークシートで選択する方式となっています。
そのため問題文をよく読めば、うる覚えでもある程度は回答を絞り込むことができます。
ですから暗記に自信がなく全てを完璧に覚えていなくても、過去問を何度も解いて頻出・類似問題になれていればいれば合格できるようになります。

試験は8月~12月にかけてブロックごとに行われる

登録販売者試験っていつ実施されるんですか?

登録販売者試験は1年に1回、各ブロックごとに分かれて8月~12月の間に行われます。
くわしい試験の日程は、試験を行う自治体ごとに5月下旬から8月末までに発表されます、願書の受付期間などもこの時に発表されます。

ブロックってなんですか?

ブロックは同じ内容の登録販売者試験が実施される都道府県の単位です。

同一ブロックに属している都道府県では試験日・試験時間・試験問題・合格発表が同じになります。

とは言っても公式に〇〇県は〇〇ブロックと発表があるわけではありません、基本的に近隣で試験日が同じ県はどこか?でどのブロックに属しているのかを判断することになります。

令和4年度の各都道府県のブロックは以下の通りでした。

ブロック都道府県令和4年 受験日
北海道・東北ブロック北海道・青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県8月31日(水)
関東・甲信越ブロック茨城県・栃木県・群馬県・山梨県・長野県・新潟県9月6日(火)
首都圏ブロック東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県9月11日(日)
北陸・東海ブロック富山県・石川県・愛知県・岐阜県・三重県・静岡県9月7日(水)
関西広域連合・福井ブロック大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・和歌山県・徳島県・福井県8月28日(日)
奈良県ブロック奈良県9月25日(日)
中国・四国ブロック鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県・香川県・愛媛県・高知県11月8日(火)
九州・沖縄ブロック福岡県・佐賀県・長崎県・大分県・熊本県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県12月11日(日)

ブロックについては知らなくても試験自体に影響はありませんが、自分の受験する都道府県がどのブロックに属しているか知っていたほうが、試験の出題傾向などを勉強するときに効率よく行うことができます。

願書提出は5月~8月 自分が受験する自治体をHPを確認

願書提出はいつごろですか?

願書の受付はだいたい試験の3ヶ月前の5月~8月頃に行われます。

注意が必要なのは同じ試験日のブロックでも、願書の提出方法や受付期間は各自治体ごとに違います。

なかには受付期間が1週間程度と極端に短かい自治体がある事があります。
願書提出の段階になって慌てないように、自分が受験しようと思っている県の該当サイトで事前によく確認しておきましょう。

みんなの願書提出失敗談
  • 願書受付が開始されているのに気が付かす、いつの間にか願書受付終了になっていました。
  • 願書提出は本人が窓口で直接提出しか受け付けてなくて、仕事を休んで提出に行きました。
  • 県外からの受験だったのですが、受験料支払いの県証紙を取り寄せるのに郵送では間に合わず、結局電車で片道3時間かけて直接窓口で願書提出しました。

試験の併願をする場合はメリットがあるか考えてから

すべり止めで試験日が違う県を併願することはできますか?

登録販売者試験は試験日が違う会場であれば併願することができます。

しかし、コロナ禍以降では県外からの受験を禁止している自治体や、禁止はしていなくても他県からの受験を自粛するように要請している自治体がほとんどです。

それでも万が一の安全策として併願を考えるならば以下の点をよく確認してください。

  • 該当の県が県外受験者の受け入れをしているか。
  • 受験料や交通費・宿泊費などを払ってもコスト的に吊り合うのか。
  • 試験日までに合格できるだけの実力が身につくか。

併願のメリットはスレスレで合格できるかもしれない実力の人にとって、チャンスが増えるということです実力が伴っていなければ併願のメリットはありません。

個人的には仕事でどうしてもという人以外はあまり併願をおすすめしません。

よけいに費用を使って併願するくらいなら、しっかりと実力をつけた上で翌年もう一度受験をするか、どうしても一発合格したいなら始めから併願分の費用を通信講座などに使ったほうが有効だと思います。

なによりも合格するだけの実力を身につけることが最優先です。

受験料は13000円~18000円ぐらい

受験料はどのぐらいですか?全国一律で決まっているのですか?

登録販売者試験では受験料の事を「受験手数料」と言います。
各自治体ごとに金額が違いますが、だいたい受験手数料は13000円~18000円になっています。

受験手数料の支払いも自治体ごとに違っていて、県証紙や銀行振込、現金書留や最近はオンライン決済までさまざまです。

県証紙は購入できる場所が限られているため各県のHPなどで確認してください。

特に県証紙の自治体で遠方から郵送で願書提出の場合は、先に県証紙を郵送で取寄せてから願書に貼り付けて、も郵送するなど時間かなりがかかります。

受験手数料は一番安い自治体でもそれなりの金額になります、場合によっては交通費は宿泊費なども受験費用としてかかることを頭に入れておくいてください。

合格点は全120問の7割以上の84点・・・だけではない!

合格するには何点取れたら良いですか?

登録販売者試験は全120問中の7割以上の84点以上正解できれば合格となります。

ただし、84点以上取れていたとしても5つに分かれた各章に足切りラインがあります。最低でも各章が34~40%の正答率でなければその時点で不合格となります。

たとえば合計点で100点取れていたとしても、20問出題される2章が6問しか正当できていない場合、足切りラインにかかってしまうので不合格となります。

合格するためには、5つある各章をまんべんなく勉強をしておくことが必要です。

登録販売者試験の合格率は40%

意外と合格率高いですよね

登録販売者試験の合格率は年度や都道府県によって違いますが、全国平均の合格率は40%前後となっています。

一見すると半分近くの人が合格する簡単な試験ように見えますが、この中には再受験者のリベンジ受験も含まれています。

個人的には、一発合格者とリベンジ受験の合格者で半々ぐらいではないかと思います

一発合格の人は20%ぐらいってことですか?

現場で指導している者としては、そのぐらいの数字が一番リアルに近い数字だと思います。

ネットでは短期間で一発合格などがの情報が多いですが、それはもともと勉強ができる人や、通信講座などで指導を受けている人の場合が多いです。

しばらく勉強から遠ざかっていた人が試験に合格するには、しっかりとした勉強計画と勉強期間が必要になります。

それでも私のツイッターのフォロワーさん達を見ている限りでは、2度目に受験する人のほとんどは合格します。

これは前年の失敗をしっかりと修正して、勉強計画と勉強期間を見直した結果だと思います。

ですから一発合格できなかったとしても、あきらめずに翌年にもう一度受験することをおすすめします。

登録販売者試験で一番大切なことは、最後まであきらめないことだと思います。

登録販売者試験に合格する勉強方法は?

UnsplashChristina @ wocintechchat.comが撮影した写真

登録販売者の仕事内容や試験の概要を説明しました。

では、実際に試験に合格するためにはどうしたらよいでしょうか?

合格のための勉強時間は400時間が目安です

合格するための勉強はどのぐらいしたら良いですか?

ネットなどでは勉強時間は400時間で勉強期間は3ヶ月という情報をよく見かけます。

私も勉強時間の400時間はそのぐらいだとは思いますが、勉強期間が3ヶ月というのかなり勉強ができる環境が整っている人だと思います。

400時間を3ヶ月の90日で割ると1日の勉強時間は平均で4~5時間となります。

一般の主婦や本業がある社会人が仕事や家事・育児・介護をしながら1日に4時間も勉強時間を確保することは現実的ではありません。

ですから、勉強期間は自分の生活環境に合わせて長めにとる必要があると思います。

勉強期間は目安の400時間を無理のない1日の勉強時間で割って決めると良いでしょう、ただしあまり長くなってしまうとモチベーションの維持や最初に勉強したことを忘れてしまうかもしれません。

実際に独学で合格した人のツイッターなどを見ていると、勉強期間は半年から1年の人が多いようです。

ですから秋に試験があるなら年始から勉強を始めるぐらいのスケジュールが無理がなくちょうど良いと思います。

登録販売者試験は独学でも合格できる?

独学でも合格できますか?

もちろん独学でも合格できます。

登録販売者試験は現在人気があるので、参考書や問題集などもたくさん出版されていますし。インターネット上には無料で勉強できるよなサイトやYouTube動画などもたくさんあります。

たくさんある教材や情報を上手に組み合わせることができれば、独学でも十分合格可能です。

それよりも、独学で合格するコツはしっかりとした勉強計画の作成と、勉強時間の確保にあると思います。

特に勉強時間の確保は家事や育児に忙しい主婦の方にとって一番の難問です。自分の確保できる勉強時間から逆算してから勉強計画を作ると良いと思います。

確実に合格したいなら通信講座がおすすめ

通信講座はどんな人が使うのですか?

短期間で確実に合格したいなら通信講座を受講することがおすすめです。

登録販売者試験の参考書や問題集は教材はたくさん販売されているのですが、独学だとベストな参考書・問題集・過去問集になかなか出会えません。

勉強のスケジュールも自分で組まなくてはならないので、正しい勉強の進み具合がわからず、試験日までに勉強が終わっていないこともあります。

特に独学で困るのは、勉強でわからないことがあっても聞ける人がいないことです、わからないことがどんどん増えてしまいモチベーションが維持できず勉強をやめてしまうこともあります。

通信講座では独学でありがちな失敗をおこさないように、教材・スケジュール・質問や添削システムなどが用意されています。

でも、お金かかりますよね?

確かに通信講座を受けると費用は増えますが、自分にあった参考書が見つからず何冊も購入したり、一発で合格できず翌年も受験料などを払ったり。失敗しないように他県を併願してその分の受験料や交通費・宿泊費がかかったりしてしまいます。

絶対確実に合格しようとすると独学でも思った以上に費用はかかります。

それより通信講座を受講して少しでも早く合格してまえば、時給が上がったり資格手当がついたりするので、通信講座の費用分はすぐに取り返せるはずです。

短期間で効率よく登録販売者試験に合格したい人なら、通信講座を受講することをおすすめします。

コメント