登録販売者の勉強を始めるぞ
試験範囲が章ごとに別れているんだな
やっぱり順番に1章から始めるのが無難なのかな?
先輩に聞いたら3章が一番ヤバいってよ
私は2章からのほうがスムーズに進むて聞いたよ
毎年たくさんの人が登録販売者の試験に挑戦します。
多くの人は参考書などを買ってきて最初の方から順番に勉強していくと思います。
基本的に1章から順番に2・3・4・5と章立てて掲載されているのでその通りに勉強をすすめるのだと思います。
ただチョット待ってください。
私は地方のドラックストアの教育担当として毎年たくさんの登録販売者試験受験者の支援を行っています。
その経験から勉強の進め方は2章から3・4・5・1と進めていく事をおすすめします。
今回は各章のかんたんな説明となぜそう思うかを紹介します。
1章は一番かんたんだからこそ注意
1章から始めるのが普通ではないのですか?
もちろん1章から始めてもらっても構いません。
1章は「医薬品に共通する特性と基本的な知識」と言う内容です。
やはり初めに勉強したほうが良いように思えます。
そしてハッキリ言って勉強内容もとても簡単です。
だからこそ注意が必要です。
1章から勉強を始めて失敗するパターンとして以下のような事があります。
簡単な内容なのに時間をじっくり掛けすぎてしまう
まだ勉強を始めたばかりの頃は、勉強への意識も高くじっくりシッカリ完璧に内容を覚えようとします。
時間が十分にあるのならばそれでも構いませんが、1章は登録販売者試験の中では一番かんたんな内容となります。
勉強を初めたばかりなので勉強のペース配分もわかりません。
多くの受験者が試験後に「1章にあんなに時間を掛けなければ良かった」と言います。
1章はそれほど時間を掛けなくても十分勉強できる内容です。
もし初めから1章を勉強するならその事を頭に入れてスケジュールを立ててください。
1章の内容が簡単だから他の章の難易度も同じ程度と見誤ってしまう
独学で登録販売者試験を受験しようとし、途中で諦めてしまう人にこのパターンが多いと思います。
何度も言いますが、1章の内容は簡単です。
そのため、1章から始めると登録販売者試験自体が簡単だと思ってしまいます。
1章から勉強してみたら簡単!この調子ならすぐに他の章も行けるんじゃないかな?そういえば2ヶ月で一発合格とかネットで見たものな!
と思ってしまい、夏頃になってそろそろ本格的に始めるかとなった頃には。
あれ?2章とか意外と難しくね?3章は・・・くぁwせdrftgyふじこlp
こうなってしまうと、よほど学力と根性が無くては合格は難しいです。
個人的な感想ですが、1章の難易度を1とすると2・4・5章は3~4、3章に至っては6~9ぐらいだと思います。
1章は登録販売者試験の中では最も簡単の章となります。
ですから他の章を勉強してからでも遅くありません。
また、簡単な章なので本番試験では必ず満点を取りたい・取れる章です。
その事を理解して勉強をしてみてください。
2章はこの後の章で必要となる知識
2章な体の問題ですね、私は生物の授業とか好きでした
それは良かった!そういう人にとっては2章はあまり難易度が高くないかもしれません。
2章は「人体の働きと医薬品」の内容となります。
また、栄養士など他の資格試験でも同じような内容がかぶるため、その勉強をしたことがある人にとってはすでに知っている内容も多いかもしれません。
逆に、学生の頃の生物などの授業が苦手だった人には意外と手強く感じるかもしれません。
逆に2章が苦手な人に共通するのは、一つ一つの知識を点として覚えてしまうことです。
2章で問われる知識は暗記より理解だと思います。
2人の体の仕組みは各臓器が独立して働いるわけではなく、全体として大きなシステムの一つとして機能しています。
この臓器の働きのつながりを意識して勉強すると急に理解ができるようになります。
逆に各臓器のをバラバラの知識として暗記しようとすると難易度が急に上がってしまします。
2章が苦手な人は登録販売者試験用の参考書だけでなく、解剖生理学の優しい本を一冊買っておくと良いかもしれません。
そういった人に私は下の本をお勧めしています。
3章最大の難関!ここをどう攻略するかで合否がきまります
さ、最大の難関ですね
3章は登録販売者試験において、最も難関になります。
ほとんど人が個々で勉強をやめてしまうのではないでしょうか?
3章について書き出すとキリがありませんが、コツとし問題は闇雲に出されるのではなく、手引の項目の順番で40問出題されるということです。
最初の方でかぜ薬が2問、その次に解熱鎮痛剤→眠気を促す薬→眠気を防ぐ薬→乗り物酔い・・・と続きます。
ほとんどの参考書がこの順番で記述されているはずです。
問題の出題順を知っているだけで、だいぶ頭の整理ができると思います。
そして特に皆さんが苦手とするのが漢方薬・生薬の問題です。
少し前に受験した先輩に漢方薬の勉強を聞くと「漢方は捨てて適当に答えても受かるよ」という人がいるかも知れません。
しかし、ここ最近は3章の1/3から半分近くの問題に、何かしらの漢方薬・生薬の問題が出題されています。
決して漢方薬・生薬を捨てても大丈夫などと思わないでください。
4章法律用語になれることが大事
4章の問題文って読みにくいですね
4章は薬事関係法規・制度の問題になります、法律用語になれていない人にとっては問題文自体が読み難く感じると思います。
特に法律用語は、似たような用語でも意味が違うので曖昧にしているとなかな理解が進みません。
例えば下のリンクのような用語です。
これらについては、参考書の説明をシッカリ読み込んで、後はひたすら問題を解いて言葉に慣れていくしかありません。
それと4章で特に注意が必要なのが、あまり古い過去問を解かないほうが良いことです。
法律は常に変化をします、登録販売者試験の出題範囲である「試験問題の作成に関する手引」も度々改定されています。
この記事を書いている時点では、平成30年より前の試験問題は解かないほうが良いと思います。
5章薬を安全に使う最善の方法を意識
5章って薬の添付文書ですよね
あらためてじっくり見てみようかな
5章は医薬品の適正使用・安全対策についての問題です。
添付文書や製品表示(外箱の表示)についての問題は「一般消費者がどうしたら薬を安全に使用できるか」という部分を勉強していきます。
安全性に関する情報については、薬を使ったあと予期せぬ被害が出たときに「どう対策をしたら最も被害が防げるか?」を意識して勉強します。
5章全体で言えるのは薬を安全に使用するにはどうしたら良いのか?その仕組みを勉強していると意識すると問題の理解が早まります。
勉強の進め方は2・3・4・5・1章で
各章によって難易度や得意不得意がちがうのですね。
そこで最初に書いたように、登録販売者試験の勉強をするのであれば「2・3・4・5・1章」の順が良いと思います。
1章はいつでも勉強できるので後回しで大丈夫です。
そして2章の体の仕組みを理解してから3・5章を行うとそれぞれ理解が早まると思います。
4章は法律用語が独特なので苦手な人はかなり苦戦します、早めに取り掛かって自分が苦手だったらじっくり対策をとってから何度も復習をすると良いと思います。
まとめ
以上、駆け足で各章の概要を説明してきました。
勉強は始めようと思ったらなるべく早く取り掛かってください。
そして時間的余裕を持って早めにそれぞれに取り掛かり、自分が点数が低い章は後で重点的に復習するようにしてください。
特に3章は何度過去問を解いても「これで良い」という状態にはならないと思います。
少なくとも試験直前には、一度解いたことのある過去問は120点中100点は取れるのが合格の目安です。
そこを目標に頑張ってください。