医薬品登録販売者試験:ポケットサイズ漢方薬暗記一覧表(3章)

R4手引改訂版

登録販売者試験の勉強をしていて3章の漢方薬が苦手な人が多いですよね。

何と読んでよいか分からないような漢方薬がたくさん出てきて、覚えることがたくさんある登録販売者試験の中でも1つの山場となります。

私は地方のドラックストアの教育担当として毎年たくさんの登録販売者試験の受験者の支援を行っています。

その中でもやはり漢方薬は多くの受験者の皆さんが覚えるのに苦戦をする場所になります。

今回は、そんな苦戦する受験者の手助けになるよに私が作った漢方薬の暗記一覧表をご紹介します。

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「ポケットサイズ漢方薬暗記一覧表」の使い方

この表に載っていることを全部覚えるのか

たいへんだなぁ

確かにこの表に載っている漢方薬を覚えるだけでも大変です。

それでも、手引きや参考書などの内容よりはかなり試験に出る部分を絞ってあると思います。

また、必ずしもこの表すべてを完璧に覚えないとならないわけではありません。

暗記項目を勉強するコツは「短く薄く高頻度」です。

つまり「短い時間で深い内容ではないものを何度も繰り返す」です。

身近なもので言えば「かけ算九九」の覚え方がそれにあたると思います。

そのためにこの一覧表はポケットなどに入れていつでも取り出せるようなサイズ&内容になっています。

バス停や駅でのチョットした時間、病院や交通機関での待ち時間、家事なのど合間やトイレの中など。

パッと取り出して1~2分程度のスキマ時間で一日の中で高頻度に繰り返していきます。

このような単純に暗記をするような項目とは別に、理解が必要だったり紛らわしい内容を整理して覚えなくてはならないものだったりするものは、まとまった時間が取れるときに机に向かってじっくりと行うのが良いです。

それでは、具体的にこの表を使って試験問題を正答する方法を段階を追って説明しようと思います。

Lv1~Lv3最低限ここまでは覚えましょう

表題でもある通り、最低限はここまで覚えないと漢方薬の問題は捨て問題となってしまいます。

逆にここまででも案外正答できる問題が多いです。

Lv1~2はそれぞれ1週間程度でできるようになると思います。

このLv1~2の基本がかなり重要なのですが、多くの受験者がそこに気が付かず勉強を進めてしまうため、漢方薬を難しいく感じてしまい勉強を挫折してしまうことが良くあります。

Lv1:名前がスラスラ言えるようにしましょう

名前を言えるようにするなんて、そんな単純なことをわざわざする必要がありますか?

あります、実際に表の一覧を上から順に滞りなくも読むことができるでしょうか?

登録販売者の勉強を始めたばかりだとなかなか難しいですよね。

実は名前を言えるようになる事は記憶の手助けとしてとでも重要なのです。

例えば職場やクラスメイトなどで顔は知ってるけれど名前を知らない人がいたとします、その人の血液型や家族構成・趣味などの人となりだけを覚えることはなかなか難しいと思います。

漢方薬も同じです、まずは漢方薬名の字面(顔にあたる)と名前の発音をイコールで覚えることから始めてください。

このことは後でその人となり(漢方薬としての特徴)を記憶するうえで非常に役に立ちます。

やり方としては前出の「かけ算九九」のようでいいです。

頭では何も考えず字面を見たら発音がスラスラと出るように練習します。

理解は必要ありません、単純に暗記するために繰り返してください。

最初から最後まで通して2分以内で言い終わるのが目標です。

初めのうちはなかなできないと思いますが、たったこれだけの事なので思いついたら一日の中で何度もチャレンジしてみてください。

目標としては2分以内を1週間以内で言えるように一日の中で何度も口の中でブツブツ繰り返してください。

Lv2:何の薬か言えるようにしましょう

漢字の字面を見て名前がスラスラ出てくるようになったら、名前+「その薬のが何の時に使われる薬か?」を紐づけて覚えていきます。

登録販売者試験の3章の問題は、手引きの項目ごとに「かぜ薬」「解熱鎮痛剤」「精神・眠気の薬」「小児の疳」と順番で出題されます。

そして、漢方薬の問題で一番単純な出題パターンは、複数の選択肢薬の中から正しいカテゴリーの薬を選び出すパターンです。

例えば、かぜ薬の問題で選択肢の薬が5種類あるが、実際にかぜ薬と言える薬は1種類だけで、ほかの4種類は痔の薬だったり胃痛の薬だったりと言うパターンです。

ここまで極端なものはなくても、5種類のうちにかぜ薬は2種類ということは良くあります。

つまり、名前+「何の薬」を紐づけて覚えていれば解答の選択肢を簡単に絞り込む事ができます。

「まおうとう、かぜ」みたいに言いながら覚えたらよいのですね。

「よくいにん・・・つう?」ですか?

覚えるときの読み方は自分が覚えやす言い方でかまいません。

「よくいにん、つう」でも「よくいにん、ちんつう」でも自分の中で分かりやすければそれでよいです。

Lv3:名前と体力の関係を色で覚えましょう

「名前+何の薬」まで覚えられたら、いよいよ体力を紐づけます。

体力中程度以下・・・ってやつですよね

覚えないとダメですか?

試験でというより、実際に店頭でお客様に漢方薬を選択する場合は必ず必要となります。

漢方薬の勉強をしている人でよくあるのは「名前+特徴となるキーワード」で覚えるやり方です。

例えば「呉茱萸湯」なら「しゃっくり」、「竜胆瀉肝湯」なら「こしけ」、「桂枝加芍薬湯」なら「しぶりばら」

でもよく考えてみてください、ドラックストアの店頭に立っていて「すいません、しゃっくりの薬ください」や「こしけがひどくて、薬ありますか?」「最近しぶりばらがひどくて・・・」などというお客様が来店されるでしょうか?

最近は試験問題の出題者側もコレがおかしいと気づき、特徴のあるキーワードをあえて抜いて、より実際の店頭での接客に近い対話形式の出題などが増えてきます。

ですから「名前+特徴のあるキーワード」だけで漢方薬を覚えるのはオススメしません。

それよりも、漢方薬は「証」と言う考え方から、薬を選択するときは使用する人の体力など「しばり表現」の部分が必ず必要になります。

ですから、漢方薬の問題を出題をする場合は体力などの「しばり表現」を抜く事は一部の薬(手引に体力などが記載されていないもの)を除いて基本的に有りません。

でも、体力~とかが覚えにくくて

覚えにくいのですよね、私は体力の部分を色で覚えてもらうようにしています。

人は情報の80%を目から得ていると言います。

表の最後に載っているカラーチャートの色と対応させながら「名前+何の薬」に色の印象を視覚的イメージで紐付けしていくと体力も覚えやすくなります。

なれてくると「かぜ薬で黄色は1個しか無いんだよね、黄色は体力中程度でそれは葛根湯だったから、この問題答えは葛根湯だ」となってきます。

それと、この表では各項目の薬が体力がある順に上から下へ並べてあります。

この上下の関係も視覚的イメージとして記憶を助けます。

「麻黄湯はかぜ薬の一番上に書いてあったな、じゃあ体力がある人向けだ」や「麦門冬湯は半夏厚朴湯の下に書いてあったな、半夏厚朴湯は黄色で中程度だからその下で体力中程度以下だ」と言った具合です。

この段階で過去問を解いてみる

まだ全部覚えてないですけれども過去問を解いても良いのですか?

早いと思うかも知れませんが、私は「名前+何の薬+色」まで覚えられたら、かなりの漢方薬の問題が解けるようになると思います。

ですから、この段階で少し集中して漢方薬の問題を解いて見ることをおすすめします。

そうすると「名前+何の薬+色」で解ける問題と、それだけでは解けない問題が出てくることが分かると思います。

その解けない問題を解くために、次のLv4~が必要となってきます。

どうしても時間がない人や漢方薬が苦手な人は、このLv3までで漢方薬の集中的な勉強は終わりにして良いかも知れませ。

あとは過去問を解いて出題頻度が高く、印象が強いキーワードがある薬だけ覚えて行けば良いと思います。

すでに「名前+何の薬+色」まで覚えているので、印象の強いキーワードを紐付けするのはそれほど難しく無いと思います。

登録販売者試験での漢方薬はたしかに山場ですが、全てでは有りません。

トータルで合格点を取るために、より自分が点数が取りやすい出題範囲があるのであれば、そちらを優先しても良いと思います。

Lv4~5

当初この暗記表にはLv3の項目までしか有りませんでした。

なぜならこの暗記一覧表は、深い意味は考えずひたすら上から順にブツブツ言いながら「名前+何の薬+色」を覚える目的で作成したからです。

そして、そこまで覚えたのなら暗記だけではなく、机に座り過去問を解きながらじっくりと意味を理解して「カマダ」や、その薬の副作用、特徴のあるキーワードを覚えていくほうが良いです。

そのため用に別にA4サイズの3章漢方一覧表を作成してあります、コチラにはキーワードまでではなく、出題頻度の高い副作用や「カマダ」も記載されています。

ただ、実際に私の指導している受験者に使ってもらった所。

「前に覚えたつもりのキーワードなども、忘れてしまわないように何度も見返すようにしたい」

と要望があったので「特徴的なキーワード」の項目まで追加しました。

ですから「特徴的なキーワード」の部分は全てを丸暗記するために記載されいるわけでは有りません。

前日などに過去問を解いて覚えたものを忘れないように、一日の中で何度も見返すために記載されています。

Lv4:同一カテゴリーで同一体力のキーワードを覚えましょう

ではLv4ではどんな勉強をしたら良いですか?

Lv4では薬の特徴となるキーワードを覚えます。

その中でも「同一カテゴリー・同一体力(色)」の薬のキーワードを覚えます。

登録販売者試験の3章:漢方薬の出題数は多くて10問、少ないと4問程度です。

4問のために全ての薬の名前からキーワード、更にLv5に出てくる副作用や「カマダ」まで覚えていては脳の記憶容量がどれだけあっても足りません。

ですから、少しでも効率よく勉強するために「同一カテゴリー・同一の体力(色)」のキーワードだけでも覚えます。

例題を見てもらうと分かりやすいと思います、暗記一覧表を見て良いので解いてみましょう。

次の記述は、泌尿器用薬として用いられる漢方処方製剤に関するものです。

該当する漢方処方製剤はどれか選びなさい。

体力中等度以下で、疲れやすくて尿量減少又は多尿で、ときに手足のほてり、口渇があるものの排尿困難、残尿感、頻尿、むくみ、痒み、夜尿症、しびれに適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、腹痛、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

1 猪苓湯  2 茵蔯蒿湯 3 当帰飲子 4 麻子仁丸 5 六味丸

「泌尿器」の漢方薬では牛車腎気丸・八味地黄丸・六味丸がすべて緑色の「体力中程度以下」になります。

上の例題は特徴となるキーワード「手足のほてり・口渇・排尿困難」で5の六味丸とわかります。

同一カテゴリーで同一の色(体力)の薬の場合はキーワードがわからないと正答できません。

「泌尿器」の漢方薬は3つの同じ色(体力)の薬が、名前もキーワードも似ていて紛らわしく、よく出題されます。

逆に言うと「泌尿器」の漢方薬で「体力中程度以上」や「体力に関係なく」と出題された場合はそれぞれ1つずつしか無いので「猪苓湯」「竜胆瀉肝湯」とキーワードまで覚えていなくても正答できます。

Lv4以降の内容が問われる薬は出題頻度が偏ります、先に過去問などを解いて、その中でLv3まででは回答できなかった薬を覚えていく方法で良いと思います。

※上の例題は実際にはLv3までの知識で解けるはずです、なぜなら5個の選択肢の中で「泌尿器」の漢方薬は2個、さらに「体力中程度」の薬は六味丸しか無いからです。

かなりの漢方の問題が「名前+何の薬+色」で解けるというのはこのためです。

Lv5:名前・何の薬・体力・キーワードが覚えられたら卒業です

卒業した後は何を勉強するのですか?

名前・何の薬・体力・特徴となるキーワードが覚えられたらこの暗記カードは卒業です。

漢方薬の出題は大きく分けて2パターンあります。

①『この薬が何という名前でどんなときに使うものかわかります?』

②『この薬飲むときに、気をつけなければならないことがわかりますか?』

「漢方暗記一覧表」は①の出題パターンを正答できるようにするためのものです。

②の出題パターンを正答できるようになるためには、注意が必要な副作用や配合成分のカンゾウ

マオウ・ダイオウ(俗に言うカマダ)がどのように含まれているかを覚えなくてはなりません。

これは、この後の5章別表の「してはいけないこと」などに関連してきます。

Lv4までできた方は②の出題パターンの問題を「3章漢方一覧表」を見ながら数多く解いて頻出が何かを確認しながら勉強していくと良いと思います。

まとめ

この記事は「漢方暗記一覧表」を使いLv1~4まで段階を置いながら、漢方薬で最も多い出題パターン①『この薬がが何という名前でどんなときに使うものかわかります?』を正答できるようにすることが目的です。

そして、それができるようになったら出題パターン②『この薬飲むときに、気をつけなければならないことがわかりますか?』の勉強へ進んでください。

ただし、時間が無い人や漢方薬が苦手な人はLv3までの勉強をしたら、後はガンガン過去問を解いてい行くだけでも十分だと考えます。

少しでも時間を効率よく使い、合格への近道を辿ってください。

※あくまでもここでの勉強方法は「最短距離で試験に受かるため」の方法です。

試験に合格したあとは、シッカリとお客様に薬の説明できるようにそれぞれの薬について勉強してください。

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