【登録販売者試験】即実践できる!併願受験の手順を徹底解説

登録販売者試験の併願受験について 登録販売者
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登録販売者試験は毎年一つの県では1年に1度しか行われません。

ですが、他の県では違う日に試験が行われている事に気が付きます。

それならそちらの県でも受験できるのでは?思うはずです。

私は2016年から地方のドラックストアで登録販売者試験の講師を担当しています。

私が勤務する会社では毎年新卒社員の受験者は最低でも2ヶ所での併願受験を行っていて、中には3ヶ所以上受験する人もいます。

これほど併願試験を現場で指導している人間は珍しいかもしれません。

今回は、登録販売者試験の併願方法と注意点を毎年現場で指導している私が解説します。

  1. 登録販売者試験の併願受験とは
    1. 試験が簡単な場所で受験というのは現実的ではない
  2. 併願受験の注意点
    1. 県外からの受験者を受け入れていない場合がある
    2. いかなる理由があっても受験料は返却されない
    3. 初めから併願受験が前提になる
    4. 受験費用のこともよく考えて検討する
    5. 併願先の願書提出方法はけっこう手間がかかる
      1. 願書の受付期間が短い場合がある
      2. 願書の配布が窓口や郵送のみの場合もある
      3. 受験料の納付方法・県収入証紙は取り寄せは早めに対応を
      4. 願書提出方法も確認、県によっては窓口のみの場合もある
  3. 併願受験のメリットとデメリット
    1. メリット:合格のチャンスが増える
      1. 合格のチャンスが増える
      2. 試験になれることができる
      3. 短期間で合格できる
    2. デメリット:必ず合格できるわけではない
      1. 実力がなければ併願しても合格できない
      2. 費用がかかる
      3. 併願先の試験日が近すぎると体力的にキツイ
  4. 併願受験先の決定をシミュレーション
    1. 併願先を6つのステップで決める
      1. ステップ1:地元の県と距離的に近くてブロックが違う県を探す
      2. ステップ2:併願先が県外受験の受け入れをしているか確認
      3. ステップ3:試験日程にムリがないか確認する
      4. ステップ4:願書の配布・提出・受付期間にムリが無いか確認する
      5. ステップ5:受験料の金額・納付方法を確認する
      6. ステップ6:交通費がどれぐらいかかるか確認する
      7. 併願受験と通信講座はどちらがおすすめ
      8. シミュレーションの結論は【群馬県・福島県・東京都】の3ヶ所受験
    2. 勉強は併願先の過去問も解いておく
    3. 併願先をすべて受験するかは自己採点の結果で判断
  5. 併願受験で合格した場合の疑問
  6. 併願受験について、私の勤務する会社では…
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登録販売者試験の併願受験とは

併願受験とは登録販売者試験が全国同一日で行われるのではなく、試験日が各ブロックごとに違うことを利用して、なるべく近隣の試験日が違う県でも併願して受験する方法です。

併願受験をすることで、受験回数が増えるため合格確率も上がる可能性があります。

このため登録販売者試験が他の資格試験より「合格を狙いやすい資格」と言う人もいます。

近隣の県と言っても、単純に隣の県で受験すれば良いわけではありません。

例えば群馬県の人が近くの長野県や新潟県で試験を受けようとしても、同じ関東・甲信越ブロックなので試験日が同じになってしまい併願受験はできません。

もし群馬県(関東・甲信越ブロック)の人が併願受験するのであれば、埼玉県や東京都(首都圏ブロック)他に福島県(北海道・東北ブロック)が試験日が異なるため受験できる可能性があります。

このように併願受験を行う場合は、なるべく距離が近く試験日が違うブロックの県で受験したほうが時間的にも費用的にも効果的に試験を受けることができます。

令和4年ブロック一覧
ブロック都道府県令和4年試験日
北海道・東北ブロック北海道・青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県8月31日(水)
関東・甲信越ブロック茨城県・栃木県・群馬県・山梨県・長野県・新潟県9月6日(火)
首都圏ブロック東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県9月11日(日)
北陸・東海ブロック富山県・石川県・愛知県・岐阜県・三重県・静岡県9月7日(水)
関西広域連合・福井ブロック大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・和歌山県・徳島県・福井県8月28日(日)
奈良県ブロック奈良県9月25日(日)
中国・四国ブロック鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県・香川県・愛媛県・高知県11月8日(火)
九州・沖縄ブロック福岡県・佐賀県・長崎県・大分県・熊本県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県12月11日(日)

試験が簡単な場所で受験というのは現実的ではない

合格率が高い県で受験すると良いと聞いたのですが…

そのような話をする人もいますが、実際にはそのように都合の良いことはできません。

なぜなら、その年の試験の難易度は試験が実施されるまでわかりませし、どの県も過去の合格率を調べると30%~50%の後半で常に上下しています。

確かに1番最後の12月に行われる九州ブロックは毎年安定して高めの合格率になりますが、それは試験日までに他の県で出題されたその年の出題傾向をシッカリと勉強している人がいたり、併願受験の最終試験を九州ブロックで受ける人が多かったりするからであって、問題が簡単だからということではありません。

なにより登録販売者試験では、人によって得意な問題や苦手な問題が違います、誰にとっても簡単な試験問題というものはないはずです。

この記事を読み進めるとわかりますが、併願受験先として自分が受けたい場所へ試験を受けに行くことは難しいです。

登録販売者試験の基本は、まずは自分の地元の県で合格できるようにシッカリと勉強をすることです。

それでも不安な人は、日程的にも距離的にも経済的にも受験できそうな県を頑張って見つけて、なんとか併願受験をするのが精一杯だと思います。

ですから、登録販売者試験は「簡単な問題の県を狙って受験した方が合格しやすい」ということはありません。

併願受験の注意点

UnsplashDaniele Levis Pelusiが撮影した写真

他の県で受験するだけの簡単なことでは無いのですか?

簡単なようですが、いくつか注意点があります。

県外からの受験者を受け入れていない場合がある

登録販売者試験の併願受験は新型コロナウイルスが流行する前は一般的に行われていました。

併願受験を行えば1年に何度も試験が受けられるので比較的受かりやすい資格とされてきました。

しかし新型コロナウイルスの蔓延以降、県外受験者を受け入れる県がとても少なくなりました。

なかには県外からの受験を防ぐためか、願書の提出に郵送などは一切受けつけず、本人が窓口まで直接出向かなければならなかったり、特殊な例では願書と一緒に住民票や勤務先の連絡先などを提示して県内での居住・勤務の証明を行わなければならないなど、併願受験を希望する受験者にとってとても厳しい状況となっています。

併願受験を行えるかどうかは、各県の登録販売者試験の案内ページなどを確認してください。
そのページに「県居住者のみ受付ます」などの文言が書いてあった場合は併願受験できません。

愛知県登録販売者試験案内ページ
愛知県案内ページ

県外受験者を受け入れているかはどうやって見分けるのですか?

県外からの受験者を受け付けている場合は、登録販売者試験の案内ページに受験者の居住地などについての記述が一切ありません。

記述がないからと言っていきなり願書を申し込むのではなく、一応は電話などで受験可能か問い合わせてから申込みをしたほうが良いと思います。

思ったよりハードル高めですね…

それでも令和2年や3年にくらべると、令和4年の試験では県外受験についてだいぶ緩和されたように思います。

このまま新型コロナウイルスが落ち着いてくるようれば、今後は以前のように併願受験はしやすくなるのかもしれません。

いかなる理由があっても受験料は返却されない

受験料は一度支払っていしまうと基本的に返却はされません。

毎年願書の申し込はしたが試験を受けに会場に行かない人がかなりいます。

例えば令和4年の東京都では、1,127人が願書申込はしても試験を受けていません。

東京都福祉保健局HPより
受験予定者数(人)受験者数(人)合格者数(人)合格率(%)
5,6974,5701,89841.5

試験を受けなかった理由はそれぞれあると思います。

  • 途中で勉強をしなくなった。
  • 勉強は最後までしたがどう考えても合格できそうにない。
  • 体調や家庭などの事情で試験を受けられなかった。
  • 他県で確実に合格しているので試験会場へはいかなかった。

東京都の例では12%近い人が約14000円を無駄に支払った事になります。

地元1ヶ所だけの受験でも、何かしらの理由で試験を受けられない場合があります。

この場合、受験料が返却されなくても「しかたない」とあきらめられますが。

複数ヶ所で併願受験を申し込んだのに受験しなかったとなった場合、ずいぶんお金を無駄にしてしまうことになります。

併願受験をするならせめて「他県で確実に合格しているから試験を受けなくてすんだ」というぐらいしっかり勉強をする覚悟が必要になります。

初めから併願受験が前提になる

勉強の進み具合で併願するか決められないのですか?

残念ながら、併願受験をするなら初めから併願をする前提で勉強を始めることになります。

登録販売者試験は毎年8月の下旬から11月の上旬までに順次各ブロックで行われ、12月の九州・沖縄ブロックが最終試験となります。

どの県でも願書の受付はだいたい試験の3ヶ月前に行われます。

例えば9月に試験がある場合は願書の受付が5月後半~6月の中旬になります。

つまりゴールデンウィークあたりには併願受験をするか決めていなくてはなりません。

先にも書いたように、3ヶ月後にまだ勉強を続けていられるか?十分合格できるだけの学力がついているか?その時点ではわからなくても併願受験をするか決めなくてはなりません。

あたり前ですが、併願受験は費用も余計にかかります。

できれば過去問も併願する受験場所も含めて3年分は解いておきたいです。

併願受験をするなら、勉強を始める時点で絶対に諦めずに合格すると決意をして挑みましょう。

試験が遅い地域なら後から併願できるのでは?

確かに九州ブロックは毎年12月に試験が行われるので受験できなくもありません。

新型コロナウイルスが流行する以前は、九州ブロックの願書受付が9月下旬に行われていました。

私が勤務する会社からも8月下旬から9月上旬に行われた試験の自己採点結果を確認してから、九州ブロックを受験する人が何名かいました。

しかし、最近は九州ブロックの願書受付も8月中旬に早まる事が多く、地元の試験を受けた後で九州ブロックを受験するということができませんでした。

今後、新型コロナウイルスの流行が落ち着いてきて、九州・沖縄ブロックの願書受け付けも遅い日程で行われれば、以前と同じような受験ができるかもしれません。

ですが、中国・四国ブロックの人のように距離的に近い人以外が、九州・沖縄ブロックで受験しようとすると、受験料以外に交通費や宿泊費などがかなりかかります。

九州ブロックで併願を考えるなら、これらの費用分まで含めて本当にメリットがあるか考えることになります。

参考:九州受験の費用

私が勤務する会社でも新型コロナウイルス流行前は毎年何名か九州ブロックの受験に送り出していました。

参考までに関東・甲信越ブロックの人が九州・沖縄ブロックを受験するとどのぐらいの費用がかかったかを書いておきます。

交通費・宿泊代しとて、羽田空港までの往復の高速バス+往復の航空券+博多駅前のホテル(2泊分)で7万円ぐらいでした。

そこに受験料が13000円と飲食費がかかりましたから総額で約9万円はかかったと思います。

受験費用のこともよく考えて検討する

併願をした場合受験料その他で費用がそれなりにかかります。

前出の3ヵ所で併願した場合の費用をざっくりシュミレーションしてみました。

3箇所併願した場合の費用
都道府県日時ブロック会場受験料交通費郵送料等飲食費合計
福島県8月31日北海道・東北ブロックビックパレットふくしま17,600円21,340円1,000円1,000円4,0940円
群馬県9月6日関東・甲信越ブロックGメッセ群馬15,000円0円0円0円15,000円
東京都9月11日首都圏ブロック東京外国語大学府中13,600円14,000円1,000円1,000円29,600円
 46,200円35,340円2,000円2,000円85,540円

ザックリと計算ですが85,540円とかなり高額になりました。

けっこう費用かかりますね…

本来ならここに証明写真代や、人によっては前乗りして宿泊代などがかかる場合もあります。

受験料は仕方ないとしても、交通費が思ったよりかかるのが痛いところです。

あれ?埼玉県で受験したほうが交通費が安く済みそうですが…

それについてはあとの方で説明します。

併願先の願書提出方法はけっこう手間がかかる

併願を行う場合は願書の提出が通常より複雑になります、併願受験をするなら心してかかりましょう。

どう複雑ですか?

登録販売者試験の願書を自分の地元で提出するだけでも、初めての時は勝手がわからず戸惑ってしまいます。

その手続きを、地元から離れた地域で郵送などの手続きを介して行うのでよけいに複雑に感じてしまいます。

願書の受付期間が短い場合がある

一番気を付けなくてはならないのは、登録販売者試験の願書受付期間が短い場合があることです。

普通は自分が受験する県のHPを確認し、公示された登録販売者試験の詳細を確認して、必要な書類等をそろえてから受付期限までに願書の提出を行うと思います。

しかし、この公示日は事前に告知されることは少なく、県によっては公示から願書受付終了までが非常に短い場合があります。

例えば令和4年の静岡県は登録販売者試験の公示が5月27日に行われ、願書受付期間が6月6日(月)から6月10日(金)までの5日間でした。
つまり試験の公示から願書受付終了まで2週間しかありませんでした。

これほど短い期間だと、公示されたことに気が付かないまま願書受付期間が終了してしまう可能性があります。

静岡県は極端な例かもしれませんが、令和4年では愛知県と栃木県も公示こそ早めにありましたが、願書の受付期間は5日間と最長の福島県の29日間に比べるととても短かったと言えます。

令和4年度の登録販売者試験日程一覧はこちらにまとめてあります。

地元の受験場所なら提出に間に合いそうになくても、なんとか時間を作り直接窓口で手続きを行うこともできますが、遠く離れた地域になるとそうはいきません。

そのようなことの無いように、併願受験をする時は自分の地元はもちろん、併願先の県の公示日から願書受付期間まで注意して確認しておきましょう。

願書の配布が窓口や郵送のみの場合もある

最近はほとんどの県で、登録販売者試験の願書は該当サイトからのダウンロードで入手できます。

しかし、県によっては願書の配布を「窓口配布のみ」や「郵送のみ」の場合もあります。

窓口のみとなると、願書を受け取るだけのために1度その県までいかなくてはなりません。

時間的・距離的・経済的に許されるなら、その1度で願書の受け取りから提出までしてしまうと良いでしょう。

郵送のみとなると、封筒に「登録販売者試験受験申請書送付希望」と書いて、中に切手を貼った返信用封筒を入れて各都道府県の担当部署に申し込む形となります。

郵送ですから手元に届くまで1~2週間はかかりますから、早めの対応が必要になります。

受験料の納付方法・県収入証紙は取り寄せは早めに対応を

受験料の納付方法も各県で違います。

多くの県では○○県収入証紙での納付となります、これも県外からだと手続きが複雑になります。

各県の収入証紙の購入先は県指定の証紙売りさばき所となります。

もちろん売りさばき所窓口まで直接行けたら良いのですが、実際にはそれができないので受験料分の証紙を売りさばき所に郵送で申しこむ形になります。

郵送での申し込み方法は各売りさばき所で対応が違いますので、直接売りさばき所に問い合わせが必要です。

こちらも郵送だと1~2週間はかかると考えておいてください。

早めに対応しないと、願書提出期限が近付いているのにいつまでたっても手元に収入証紙が届かないといったことになります。

県収入証紙以外の納付方法としては、無記名の郵便小為替や銀行振り込み、県によってはオンラインでのクレジット決済ができる県もあります。

願書提出方法も確認、県によっては窓口のみの場合もある

同じように願書の提出方法の県によって対応が違います。

ほとんどの県では郵送での提出に対応しています(郵送のみの場合もあり)。

少数ですが窓口のみで願書を受け付けるの県もあるので注意が必要です。

願書を提出するだけのために時間も交通費もかけるか必要があるか悩むところです。

逆にネットからのオンラインで申し込みができる県もありますが、まだまだ一部での対応にとどまります。

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併願受験のメリットとデメリット

Unsplashengin akyurtが撮影した写真

では併願受験のメリットとデメリットについて考えてみましょう。

メリット:合格のチャンスが増える

合格のチャンスが増える

試験の回数が増えるわけですから、当然合格できるチャンスも増えます。

よくあるのは相性の良い問題にめぐりあえることです。

地元の県で受けた試験では苦手な問題が出たが、他県で受けた試験では自分の得意な問題がたくさん出て合格できたということがよくあります。

特に試験に合格できそうだけど、もしかすると不合格になりそうで…という人は「もう1ヶ所受けておいて良かった」と思うはずです。

試験になれることができる

初めて試験を受ける人にありがちですが、試験当日さまざまな要因で実力を発揮できないことがあります。

試験で実力を発揮できないケース
  • 遅刻しそうになって会場に来たため落ち着くまでに時間がかかった。
  • 室内が寒すぎる・暑すぎる。
  • 緊張しすぎて問題が頭に入らない。
  • 周りの音が気になって集中できない。
  • 体調が悪かった。

最後の体調が悪かった場合はしかたが有りませんが、他のものは1度試験を経験するとある程度はなれることができます。

特に室内の温度については事前に上着やひざ掛けなのを持っていいくなどすると、対策することで回避できす。

短期間で合格できる

短期間と言っても、1ヶ月や2ヶ月の勉強でという意味ではなく、1年目の試験で合格できるという意味です。

先に上げた2つのメリットは試験を複数回うけることで得られるメリットですから、地元の県の試験を3年かけて3回受けても同じメリットが得られます。

しかし、合格するまで何年も試験を受け続けるほどモチベーションを維持するのことが難しいですし。

一度不合格になった翌年にまた勉強を始めても、前年に勉強したことをかなり忘れてしまっている場合があります。

それなら1年目の試験に集中して勉強をして何ヶ所か試験を受けたほうが効率が良いはずです。

登録販売者は試験に合格して実務についても研修期間を過ぎないと一人で薬を販売することができません。

なるべく早く一人で薬と販売できるようにするために、短い期間で合格しておくことが重要になります。

デメリット:必ず合格できるわけではない

実力がなければ併願しても合格できない

デメリットの1番は併願受験をしたからと言っても、必ず合格できるわけでは無いことです。

併願受験の最大のメリットは複数回試験を受けることにより合格する確率を上げられることですが、そもそもしっかりと勉強をして実力がともなっていないと何ヶ所受験しても全て不合格となってしまいます。

登録販売者試験の基本は地元の県で合格できるようにシッカリと勉強をしておくことで、併願受験はあくまでもその補助の役割だと認識して下さい。

費用がかかる

人によってはこちらの方がデメリットの1番かもしれません。

複数ヶ所で受験をするわけですから当然受験料もその分かかります。

登録販売者試験の受験料はだいたいい13000円~18000円ぐらいです、それを複数となると受験料だけでかなり高額になります。

そこに他県での受験となると交通費や宿泊費なども追加でかかります。

仕事などの都合で「費用を余計にかけでても今年合格したい」という人以外は、翌年にシッカリとい勉強して再チャレンジするというのも選択の1つだと思います。

併願先の試験日が近すぎると体力的にキツイ

以外と見落としがちなのが併願先との試験日の間隔です。

例えば併願先が遠い県の午後からの試験で本命の地元試験が翌日の午前からの日程の場合。

前日の試験が終わってすぐにとんぼ返りで地元に帰ってきて、翌朝すぐに試験を受けに行かなくてはなりません。

これでは前日試験で間違えた問題の見直しをする時間が無くなってしまいます。

何より翌日の試験も疲れてしまい問題に集中できない可能性があります。

そこまでタイトなスケジュールでなくても、1週間以内に併願場所の試験がある場合、うっかり体調を崩してしまうと全ての試験で実力を出し切れまいまま不合格となる場合もあります。

理想を言えば試験の間隔が10日~2週間あると、先に受けた試験の見直しや反省などもできますから併願受験のメリットが発揮できます

合格率を上げるはずの併願受験が、むしろ合格率を下げる原因にならないように試験日の間隔も重要な確認事項となります。

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併願受験先の決定をシミュレーション

ここまでの併願受験の注意点とメリット・デメリットを踏まえて、令和4年登録販売者試験を地元受験場所が群馬県の人を例に併願受験をシミュレーションしてみました。

併願受験をする時のイメージをつかめると思います。

併願先を6つのステップで決める

まずは併願受験先を決めることから始めます。

併願受験先を決める時は次の6ステップを目安とすると良いと思います。

地元が群馬県の場合併願先選定表
都道府県ブロック県外受験試験日試験時間試験会場願書配布方法願書提出方法願書受付期間受験料の金額受験料の納付方法交通費(往復)
群馬県関東・甲信越ブロック
9月6日12:30~17:15高崎経済大学窓口・郵送郵送のみ6月20日~7月1日15,000円払込書・群馬県証紙
福島県北海道・東北ブロック青色マル10月4日10:30~15:55ビッグパレットふくしま他Web窓口・郵送5月31日~6月28日17,600円福島県証紙21,340円
埼玉県首都圏ブロック9月11日10:00~15:30埼玉大学Web窓口・郵送5月23日~6月3日15,000円埼玉県証紙7,880円
東京都首都圏ブロック青色マル9月11日10:00~15:30東京外国語大学府中キャンパス他Web窓口・郵送5月23日~6月3日13,600円振込14,000円

ステップ1:地元の県と距離的に近くてブロックが違う県を探す

地元の群馬県から距離的に近くてブロックが違う県は、北海道・東北ブロックの福島県と首都圏ブロックからは埼玉県がよさそうです。

ステップ1の段階では【地元:群馬県・併願先1:福島県・併願先2:埼玉県】の3ヶ所で受験を考えています。

ステップ2:併願先が県外受験の受け入れをしているか確認

併願先の各県が県外受験が可能か確認したところ、福島県は県外受験が可能でしたが埼玉県は県外受験の受け入れをしていませんでした。

できれば距離的に近い埼玉県でなら交通費なども安く済むので、受験場所を群馬県と埼玉県の2ヶ所だけで済ませてしまいたかったのですが、県外からの受験を受け入れをしていないのであれば埼玉県は併願先から外すしかありません。

首都圏ブロックで埼玉県の次に距離が近いのは東京都になりますので、確認したところ県外受験が可能だったので東京都を併願受験先として加えました。

ステップ2の段階では埼玉県が併願先から外れ、その代わり東京都を加えましたので。

【地元:群馬県・併願先1:福島県・併願先2:東京都】の3ヶ所で受験を考えている状態です。

ステップ3:試験日程にムリがないか確認する

併願先の試験日程がムリなスケジュールではないか確認しました。

これは上の方でも書きましたが、前日の夕方まで試験をして次の日の朝からまた試験を受けなくてはならない日程ではないが確認するということです。

ステップ3の段階でも【地元:群馬県・併願先1:福島県・併願先2:東京都】の3ヶ所で問題なさそうです。

ステップ4:願書の配布・提出・受付期間にムリが無いか確認する

願書の受付期間極端に短くないか、願書の配布・提出が窓口のみであったりしないか確認します。

併願先が距離的に遠い場合は願書のやり取りが郵送になります、受付期間があまりに短いと願書を取り寄せている段階で受付期日が過ぎてしまうかもしれません。

また、願書の配布・提出が窓口のみだと現場まで行く交通費などを考えるとあまりメリットがありません。

ただしほとんどの場合、受験しにくい条件を設定している県では県外受験者の受け入れをしていない場合が多いので問題ないかもしれません。

ステップ4でも【地元:群馬県・併願先1:福島県・併願先2:東京都】の3ヶ所で良さそうです。

ステップ5:受験料の金額・納付方法を確認する

受験料(受験手数料)の金額については、各県によって多少の違いはありますがそれが原因で受験を取りやめることは少ないかもしれません。

それよりも、受験料の納付方法が問題になることがあります。

東京都のように銀行振込なら遠方からの納付でも手間がかからず楽なのですが。

ほとんどの県で行っている〇〇県証紙の場合、県指定の売りさばき所から証紙を取り寄せなくてはなりません。

この場合それぞれの売りさばき所で対応が違うので、直接電話で問い合わせをすることになります。

面倒だと思って取り寄せの対応が遅いと、郵送でのやり取りに時間がかかりすぎて願書受付期限が迫ってきても手元に証紙が届かず精神的にかなりストレスがたまります。

ステップ5でも【地元:群馬県・併願先1:福島県・併願先2:東京都】の3ヶ所で問題ないのですが、福島県は県証紙を取り寄せることになるので早めの対応が必要です。

ステップ6:交通費がどれぐらいかかるか確認する

交通費がネックになって併願受験をあきらめる人がけっこういます。

シミュレーションの例だと、地元の群馬県高崎駅から併願先福島県の試験会場である「ビックパレットふくしま」までの往復交通費は21,340円です。

同じく東京都の試験会場を仮に「東京外国語大学府中キャンパス」とした場合往復交通費は14,000円です。

本当は距離的に近い埼玉県で受験できていれば交通費ももう少し安く抑えられるのですが、県外からの受験者を受け入れていないのしかたありません。

受験場所によっては前乗りするための宿泊費がかかることもあるので、費用はさらにかかります。

ステップ6の段階で【地元:群馬県・併願先1:福島県・併願先2:東京都】の3ヶ所受験できるかは各自の経済的な事情で変わってくることになります。

併願受験と通信講座はどちらがおすすめ

シミュレーションの例では、福島県を受験するための交通費+受験料の合計は、通信講座を受講する金額とほぼ同じになってしまいます。

同じ費用をかけるなら併願受験と通信講座はどちらがおすすめですか?

確かに併願受験も通信講座も、費用をかけて短期間で試験に合格する方法の1つだといえます。

  • 併願受験は、独学でもある程度合格できるレベルまで勉強できる人が、より合格確率を上げるために行う方法です。
  • 通信講座は、独学で勉強しても合格できるレベルまで勉強できる自身がない人が、より合格の確率を上げるために行う方法です

どちらの方法が自分に向いているかはその部分を考えて判断して下さい。

シミュレーションの結論は【群馬県・福島県・東京都】の3ヶ所受験

今回のシミュレーションの結論として【地元:群馬県・併願先1:福島県・併願先2:東京都】の3ヶ所で受験することに決定しました。

もちろん年度や地元の場所によっては今回のシミュレーションより併願受験に良い条件になることもあります。

いずれにしても、この6ステップを自分の受験場所に当てはめて、併願先の選定を行う時の参考として下さい。

まとめ:併願先選定6ステップ
  1. 地元の県と距離的に近くてブロックが違う県を探す。
  2. 併願先の県が県外受験が可能化を確認する。
  3. 試験日程にムリが無いか確認する。
  4. 願書の配布・提出・受付期間にムリが無いか確認する。
  5. 受験料の金額・納付方法を確認する。
  6. 交通費がどれぐらいかかるか確認する。

勉強は併願先の過去問も解いておく

併願受験の勉強で気をつけることはありますか?

基本的には同じですが、過去問は併願先の問題も3年分は解いておいたほうが良いです。

過去問の勉強は、まず自分の地元の県のものを過去3年分解いてから、併願先の問題も過去3年分解いておきます。

そこまでできたら、前年の過去問をできる限り(できれば全ブロック)解きます。

過去問は単純に答えの番号を覚えているのではなく、なぜそれが正解なのか誰かに説明できるぐらのレベルで100点取れるようになるまで繰り返し解きます。

ここまで勉強できれば必ず合格できるはずです。

併願先をすべて受験するかは自己採点の結果で判断

併願受験での最もネックになるのが部分は交通費と書きましたが、もし3ヶ所で願書を提出していても1ヵ所目や2ヵ所目の自己採点で十分合格できていると判断できた場合は3ヶ所目は受験しに行かなくても良いと思います。

令和4年に私の勤務する会社の受験者で3名が3ヶ所の併願しました(他の受験者は全員2ヶ所の併願)

幸いな事に3名とも8月の北海道・東北ブロック、9月の関東・甲信越ブロックを受験した時点で、2ケ所とも自己採点結果が合格点に達していたため3ヶ所目の首都圏ブロックまで受験したのは1名だけ(本人曰く何点取れるか腕試し)でした。

彼らはあくまでも仕事で必要なためそれなりの費用をかけて併願受験していますが、普通の主婦の方や他業種で働いている方は少しでも合格するための費用は低く抑えたいと思います。

東京都の受験料分はムダになってしまいますが、確実に合格できていると判断できた場合はその後の併願先の試験はわざわざ受けに行かなくても良いと思います。

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併願受験で合格した場合の疑問

UnsplashAfif Ramdhasumaが撮影した写真

東京在住ですが、九州で合格した場合は九州まで行って手続きしなくてはなりませんか?

これはよくある疑問ですが、どこの県の合格証でも自分の勤務する店舗を管轄する保健所などで手続き(販売従事登録)を行えます。

質問のような場合、わざわざ九州まで行って手続きを行う必要はありません。

逆に言うと販売従事登録は自分の住んでいる場所ではなく、自分の勤務する店舗の場所で登録するので、質問のように東京都に住んでいて九州で合格しても、勤務する店舗が埼玉県ならば販売従事登録は埼玉県で行います。

3ヶ所で合格した場合3ヶ所分の合格証が届くのですか?それはどうしたら…

複数の県で合格した場合、合格証のその分届きます。

複数県で合格してもどれか1つの合格証だけで販売従事登録を行えば良いので、使用しなかった合格証は破棄してしまっても記念に取っておいても大丈夫です。

ついでにですが、販売従事登録は最初に1度だけ行えばその後は行う必要はありません。

その時に交付された販売従事登録証をどの県に引っ越ししても、どこの企業に転職しても同じものを使うことになります。

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併願受験について、私の勤務する会社では…

私の勤務する会社では新入社員は必ず登録販売者試験を受験します。

特に新卒社員は強制ではありませんが最低でも2ヶ所の併願を推奨されます。

なぜなら新入社員は入社後最初の登録販売者試験で必ず合格しなければならないという暗黙のルールがあり、これはドラックストアの店頭で働く社員だけでなく、例えば本部で事務業務や電気設備担当の社員でも同じように先輩方から無言のプレッシャーがかかるからです。

そのような環境ですから、毎年不合格であったり途中でどうしても勉強が嫌な場合は退職を選択する人がいるのもいます。

周りからのプレッシャーを受けるので、受験者は何が何でも合格しなくてはならないと併願受験を行います。

頑張っている社員の様子を見ているので、パート・アルバイトさんの中にも登録販売者の資格取得をする人はとても多く、併願受験まではしないですが2~3回受験する間には合格できるように勉強しています。

そのぐらいの期間なら管理者要件を満たす業務経験になるので、今現在ドラックストアなどで働いている方は無理してまで併願受験を行うのではなく、2~3回受験で合格でも良いのかもしれません

もともとこのブログは、私の社内勉強会に参加できないパート・アルバイトさんのために作られたものです。

従業員全員が登録販売者資格の取得に対し意識が高いので、現在はどの店舗でも社員・パート・アルバイト含めると5~8人は登録販売者が所属しています。

これだけ苦労して取得するわけですから、管理者要件を満たした登録販売者には毎月2万円の資格手当が支給されています。

令和4年の試験ではチャレンジ8年目にして登録販売者試験に合格したパートさんがいました。

この方は普段は主婦をされているので、併願受験で家をあけるわけにも行かず通信講座を受けることもなく、自分のペースでコツコツ勉強を進めて8年かけて合格しました。

登録販売者試験に合格するために1番大切なのは、どんな受験方法や勉強方法よりもあきらめずに継続して勉強する事ということだと思います。

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