こんにちは。ドラッグストア業界で32年、店長として、そして150人以上の合格者を送り出してきた社内教育担当として、登録販売者試験と向き合い続けてきました。
今日は、みなさんが不安に思っているであろう「手引の改正」について、実践的なアドバイスをお伝えします。
「手引」って何?まずはここから
「手引の改正が…」と言われても、「そもそも手引って何?」という方もいらっしゃるかもしれません。まずは、そこから説明させてください。
正式には「試験問題作成に関する手引」といいます。
これは厚生労働省が作成した、試験問題を作る人のためのガイドラインです。厚生労働省のホームページから誰でも無料でダウンロードできます。
\ 最新版の手引きはここからダウンロード /
なぜこれが重要なのか?
登録販売者試験の120問すべてが、この手引から出題されます。
つまり、手引に書かれていないことは、試験には絶対に出ません。
「試験に出る内容が公開されている」と言っても過言ではないんです。
手引の特徴
手引は約400ページもあります。しかも:
- 挿絵や図解がほとんどない
- 専門用語や法律用語がたくさん
- 初心者が読んで理解できるようには作られていない
だから、実際の勉強には市販のテキストを使うのが一般的です。
市販のテキストは、この手引の内容をわかりやすく説明したものなんです。イラストや図を入れて、難しい言葉を噛み砕いて、初めて勉強する人でも理解できるように作られています。
用語や名称もすべて手引が基準
もう一つ大切なことがあります。
試験で使われる用語や成分名も、すべて手引に準じます。
たとえば、一般的にはいろいろな呼び方があるものでも、登録販売者試験では手引の表記に統一されています。
- 「乳児」→ 手引では「生後4週間以上、1歳未満」と明確に定義
- 「重曹」「炭酸ソーダ」→ 手引では「炭酸水素ナトリウム」で統一
ネットの記事や他の資料で勉強するときは、この点に注意してください。登録販売者試験では、手引に書かれている内容がすべてなんです。
手引を全部覚える必要はありません
「400ページも!?」と不安になったかもしれませんが、大丈夫です。
登録販売者試験は120問しか出題されません。しかも、毎年何度も出題される内容(頻出問題)と、ほとんど出題されない内容に偏っています。
手引の中の頻出箇所をしっかり覚えれば、かなりの確率で合格できます。
100%覚える必要はありませんし、そもそも不可能です。
手引が改正されるとどうなる?
手引の内容は、法律や制度の変更に合わせて定期的に改正されます。
改正があると、テキストや問題集も新しい内容に対応したものが出版されます。ただし、改正後すぐには出版されず、改正から2〜3ヶ月後になることがほとんどです。
まず、深呼吸してください
2026年5月からは、濫用の恐れのある医薬品について薬機法が大きく変わります。そのため、2026年度も手引の改正が十分予想されます。
「また改正?今までの勉強が無駄になるの?」
そう思ったあなた、大丈夫です。まず深呼吸しましょう。
改正があっても、あなたの勉強は決して無駄になりません。
改正って、そもそも何のため?
登録販売者試験は、たった120問で「あなたがお客様に正しく安全に薬を販売できる知識があるか」を確認する試験です。
手引が改正されたからといって、試験の本質は変わりません。むしろ、改正部分を知っているか確認するだけの、素直な問題が増える傾向にあります。
これまでの経験から言うと、改正があった年の試験では、改正内容からの出題のほとんどが「手引の文言をそのまま使ったような問題」になります。つまり、知っていれば確実に得点できるラッキー問題が増えるんです。
過去の改正から学ぶこと
実際、過去の改正があった年の試験を見てみると:
改正部分からの出題は意外と少ない 120問のうち、改正部分から出題されるのは数問程度です。合否を左右するほどではありません。
改正内容の問題は素直で解きやすい 改正部分を確認していれば、確実に得点できる問題が多いです。
頻出問題は必ず出題される 改正があっても、これまで何度も出題されてきた重要な問題は必ず出ます。
たとえば、名称が変更された場合(「薬事・食品衛生審議会」→「薬事審議会」など)、過去に頻出だった問題は新しい名称で出題されます。
例:「厚生労働大臣は薬事審議会に相談する→◯or✕」 改正前に「薬事・食品衛生審議会」として頻出だった問題が、改正後は新しい名称で出題される
こういった変更点さえ押さえておけば、基礎がしっかりしている人にとっては有利になります。
あなたの不安にお答えします
Q1. 今までの勉強、無駄になりませんか?
A. 絶対に無駄になりません!
120問のうち、頻出問題は必ず出題されます。むしろ、改正前にしっかり勉強していた人ほど有利です。
なぜなら、「ここが変わったんだ」「これが追加されたんだ」と、変更点に気づきやすいからです。
改正があると、頻出問題以外のイジワルな問題が減り、素直な問題が増える傾向があります。基礎がしっかりしていれば、改正内容を少し確認するだけで十分合格できます。
Q2. テキスト、いつ買えばいいですか?
A. 今すぐ、手に入る最新版を買ってください。
「改正対応版が出るまで待った方がいいかな…」と思っていませんか?
でも考えてみてください。改正があった場合、対応テキストが出版されるのは早くて改正から2〜3ヶ月後です。それから勉強を始めて、試験に間に合いますか?
勉強は1日でも早く始めることが大切です。
改正部分は、YouTuberやテキスト出版社、通信講座スクールがネットで情報を発信してくれます。それを活用すれば大丈夫です。
Q3. 改正があったら、テキストは買い直すべき?
A. いいえ、買い直す必要はありません。
すでに勉強を始めている方は、そのテキストを使い続けてください。
どの出版社も、改正があれば正誤表をホームページで公開します。それを確認すれば十分です。
Q4. フリマサイトでテキストを買っても大丈夫?
注意してください!
メルカリなどでは、平成28年版や平成30年版など、古いテキストがたくさん出品されています。
たとえ安くても、古いテキストはデメリットしかありません。最新版が出品されていても、ほとんど新品価格と変わらないか、お買い得品はすぐ売れてしまいます。
書店やネットで最新版を購入するのが確実です。
おすすめの勉強法
基本は「過去問」です
改正があっても、勉強の基本は変わりません。
過去問をしっかり解いて、頻出問題を確実に正答できるようにする。
これが最強の勉強法です。
「でも過去問、あてにならないのでは?」
いいえ、そんなことはありません。
改正があっても、「お客様に正しく安全に薬を販売できる知識」を問う頻出問題は必ず出題されます。人の命に関わる可能性のある重要な問題を、改正があったからといって出題しないわけにはいきません。
おすすめの勉強ステップ
- まず過去問を徹底的に解く(90点以上取れるまで)
- そのあとで改正内容を確認する
このステップがとても大切です。
過去問で90点以上取れるようになってから改正内容を見ると、「あ、この頻出問題の部分が変わってる!」と気づけます。どこが重要か、自分で判断できるようになるんです。
やってはいけない勉強法
❌ 改修履歴入の手引から、変更点を片っ端からノートに書き写す
これ、やりがちですが効率が悪すぎます。
厚生労働省のサイトにある「改修履歴入」の手引には、打ち消し線や青文字で変更箇所が示されていますが、その多くは:
- 単に場所が移動しただけ
- 言い回しが少し変わっただけ
- 試験にはほとんど関係ない細かい修正
こういったものばかりです。全部書き写していたら、時間とモチベーションを無駄に消費してしまいます。
改正内容の確認方法
過去問で90点超えたら、以下の方法で改正内容を確認しましょう:
✅ YouTubeで専門家の解説動画を見る ✅ テキスト出版社のホームページをチェック ✅ 通信講座スクールの情報サイトを活用
これで十分です。
2026年に向けて
2026年5月から、濫用の恐れのある医薬品について薬機法が大きく変わります。
ということは、2026年度も手引の改正が予想されます。
でも、もう不安になる必要はありませんよね。
基本の勉強をしっかりやる → 改正内容を確認する
このシンプルなステップで、あなたは必ず合格できます。
最後に
32年間、たくさんの受験者を見てきました。
合格する人に共通しているのは、「改正に振り回されず、基本をしっかり押さえている」ということです。
改正部分ばかり気にして、基本的な問題の勉強をおろそかにしてしまう人が、残念ながら不合格になってしまいます。
あなたの勉強は無駄になりません。 過去問をしっかり解けるようになれば、必ず合格できます。
私はそう信じています。
一緒に頑張りましょう!
まとめ
📌 改正があっても基本の勉強は無駄にならない 📌 テキストは勉強を始めたいと思った時に最新版を購入 📌 勉強方法は今まで通り、過去問中心でOK 📌 過去問で90点超えてから改正内容を確認 📌 改正内容の詳細はネットの情報を活用
この記事が、あなたの不安を少しでも和らげられたら嬉しいです。
応援しています!