登録販売者試験 3章:漢方薬の基本の解き方 最も頻出パターンをカンタンに解く

3章
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3章の漢方薬はどこから勉強したら良いですか?

去年勉強をあきらめたのは、漢方薬が全くわからなかったからなんだよなぁ

登録販売者試験の勉強していて3章に差し掛かったところで勉強をあきらめる人が多いです。

確かに3章に入って薬の成分名などがたくさん出てきて圧倒されるかと思います。

そして、さらに漢方薬!読み方すら分からないような薬が大量に出てきて、特に独学で勉強している人はどこから手を付けたらよいかわからないと思います。

私は、地方のドラックストアで社内の登録販売者試験の受験指導を行っています。

やはりどの受験者も3章漢方薬でいきなり勉強の速度が遅くなります。

そこで、今回は漢方薬の基本的な解き方と頻出パターンを解説します。

例題で使っているのは令和3年の関東甲信越ブロックの問題です。

実際この年の関東甲信越ブロックの漢方薬の問題は、この解き方でほぼ解けるはずです。

どうしても勉強している時間がない・漢方薬がニガテで勉強をあきらめるぐらいなら、漢方薬はこれ以上のことは覚えなくても良いと思います。

それほど頻出の問題パターンになります。

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例題を見てみよう

わぁやっぱりニガテだなぁ。

まぁ落ち着いてください、これから漢方薬の問題文の読み方のコツを伝授します。

問題文は三部構成

読み方にコツがあるのですか?

さっそくコツを説明しましょう。

漢方薬の問題文は三部構成になっています、最初の部分で問題文の漢方薬が対象となる人の体力や体格(しばり表現)・体の状態などの説明になっています。

次に、この漢方薬が適応する症状の説明となり、その後にこの漢方薬の副作用や注意点の記述となっています。

そして、問題文を読む時に重要なのが問題文の中の「〇〇のものの」と言う部分です。

「ものの」とは「者の」と言う意味ですが、この部分より前がしばり表現も含めた体の状態の説明で、あとの部分が薬が対象となる適応症状の記述になっています。

「症状」に注目して「何の薬か?」を確認する

何の薬ってどういう事?

例えば、問題文の薬がかぜ薬なのか便秘薬なのかという事です。

漢方薬の問題では、問題文の薬が「何の薬なのか?」が分かれば答えの選択肢がかなり絞られます。

上の例題では「ものの」の後に『関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛に適す』とあるので、この漢方薬は鎮痛の目的で使用される薬だと言う事がわかります。

であれば、解答欄から鎮痛に使用する漢方薬を選べば正答となるはずです。

まず最初に問題文を読むときは「ものの」の後に続く部分にどんな症状が書いてあるのかを注意して読んでいき「何の薬」なのか確認します。

体力(しばり表現)を確認する

この問題だと鎮痛とわかった時点で「疎経活血湯」しかありませんね。

そうなのですが、練習のつもりで説明を続けます。

次に「ものの」より前の部分を読んで体力(しばり表現)を確認します。

この問題では「体力中程度」となっています。

鎮痛目的で使用される漢方薬は4種類になるので、鎮痛目的だけではまだどの漢方薬か絞れきれません。

もし問題文で「体力虚弱で」や「体力に関わらず」とあった場合は、他に鎮痛目的の漢方薬があったとしても、桂枝加朮附湯や芍薬甘草湯と答えられます。

私のブログでは漢方薬の体力は上の画像のように色と上下関係で覚えるようにオススメしています。

特徴となるキーワードを確認する

同じ体力の漢方薬はどうするの?

もし、解答欄の中に同じ体力の薬があった場合、ここで初めてキーワードとなる特徴を確認します。

問題文では「ものの」の前の体の状態を説明する部分で「ときにしびれがある」とあります。

そうなると「体力中程度」で「しびれ」があるものは「疎経活血湯」ですから、それが正答となります。

漢方薬は「名前」と「何の薬か?」から覚える

この問題では鎮痛の漢方が1つしか有りませんでしたね。

例題は「何の薬か?」さえ分かれば正答できるのでそれほど難しい問題ではありません。

実際に出題される漢方薬の問題は、この例題のように「〇〇の漢方薬」に他の全く関係ない(もしくは名前が似ている)漢方薬が混ぜられているパターンが一番多いです。

よく「漢方薬がニガテ」という人は一度に名前から体力や特徴・副作用などまですべて覚えようとしてしまいます。

それよりも、問題文から「何の薬か?」さえ読み解けば、かなりの漢方薬の問題が解けるようになるわけです。

実際、私の指導している受験者で、単語帳に漢方薬の名前を書いたものを一度ゴチャゴチャに混ぜ、その後それぞれ名前を見ながら「かぜ薬」「便秘薬」「婦人薬」と仕分ける勉強をしている人がいました。

この方法だけでも漢方薬の問題にかなり正答できると思います。

つまり

鎮痛薬はバファ○ン・ノー○ン・イ○

かぜ薬はパブ○ン・ベンザブ○ック・○ル

便秘薬はコー○ック・スルー○ック・タケダ漢方便○薬

まずはそういうレベルで覚えろってことだね。

まとめ

最後に漢方薬の問題の基本的な解き方の流れをまとめます。

・問題文は三部構成。

・「何の薬か」を確認。

・同じ適応症の薬がある場合は「体力」を確認。

・さらに同じ体力ならば「キーワード」を確認。

頻出となる漢方薬&薬の特徴はかなり限られてきます。

何もかも覚えようとせず、まずは「名前」と「何の薬か?」だけセットで覚えてください。それができてから体力や特徴となるキーワードを覚えていけば良いと思います。

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